ミニ四駆 タイヤ径による違い
こんにちは、兄貴(@ANIKI_hateblo)です。
小径から大径まで、様々な大きさのバリエーションがあるミニ四駆のタイヤ。
タイヤの大きさの違いは走りにどんな影響があるのでしょうか。
また、今レースで最も使用されているサイズはどのくらいの径でしょうか。
今回はミニ四駆の駆動力をコースに伝えるタイヤ、その「径」にスポットを当ててお話したいと思います。
それでは書いて行きましょう。
径による走りの違い
なんとなく想像はつくと思いますが、ご想像通りです。
タイヤ径が小さければ加速寄り、大きければ最高速寄りになります。
これは自転車でもバイクでも車でも、タイヤがある乗り物なら共通ですね。
ミニ四駆とその他の物で大きく違うのは、ミニ四駆は走行中に変速出来ないと言う事。
走行中に適切なギアを選んで変速出来る車やバイクと異なり、ミニ四駆は加速寄りなら加速寄りのまま、最高速寄りなら最高速寄りのまま走行します。
つまり、加速寄りのセッティングをすれば最高速は伸びず、最高速寄りのセッティングをすれば加速は鈍いままになってしまうのです。
このことを踏まえて、タイヤのセッティングはコースレイアウトによって決め打ち的に行う必要があると言えます。
基準となるタイヤ径
では、加速寄りと最高速寄りの中間であるバランスの良いタイヤサイズはどれくらいなのか。
人により考え方が違う部分ではありますが、個人的には26mmを一つの基準としています。
これは中径ホイールにローハイトタイヤを履かせた数値で、一般的に実現しやすいサイズです。
エアロアバンテやブラストアロー、ラウディーブルなど多くのキットに付属するサイズですね。
加速も最高速もそれなりにバランス良くセッティング出来るので、私のマシンでは良く採用されています。
26mmのバリエーション
しかし一言に26mmと言っても、実は様々なバリエーションで26mm径を実現する事が出来ます。
どう言う事かと言うと、ホイールサイズやタイヤの厚みによらず、結果的に26mmになれば良いのであり、組み合わせが多数あるのです。
具体的な例をいくつか挙げましょう。
中径ホイール+ローハイトタイヤ
先程説明した通りのホイールもタイヤも無加工で26mmに出来る組み合わせです。
大人気のスーパーハードタイヤもそのまま中径ホイールと組み合わせて使うならこの組み合わせとなります。
加工の必要がないので大変お手軽。
まずはこの組み合わせから試してみましょう。
大径ホイール+ペラタイヤ
今レースで一番メジャーな組み合わせです。
大径ホイールと1.5mm程度に作ったペラタイヤの組み合わせは26mmくらいになります。
と、言うか、「26mmなるように調整して作る」と言った方が正しいかも知れません。
微妙に最高速が欲しい時は26.5mmとかにするだけでも結構変わるので、仕上げで微調整したりします。
強度と軽さのバランスが良い組み合わせです。
大径ローハイトホイール+中空ペラタイヤ
通常の大径ホイールより一回り大きい大径ローハイトホイールですが、中空ペラタイヤを組み合わせる事で26mmになります。
また、中空ペラタイヤじゃなくても薄く仕上げたペラタイヤでも同様に26mmにする事が出来ます。
薄くペラタイヤを作るのは非常に難しいので、まずは中空ペラタイヤから試してみると良いでしょう。
それぞれのメリット・デメリット
まず前提として、タイヤはゴム系の素材で作られています(スポンジタイヤやシリコンなど、一部の特殊なタイヤ除く)。
それに対してホイールはプラやプラにカーボン素材などを混ぜた物が良く使われています。
単純な話なんですが、ゴムよりプラの方が軽いです。
と言う事は、なるべくタイヤを薄く・ホイールを大きく26mmを目指した方が軽いタイヤに仕上がると言う事です。
そして近年の立体シーンで言えば、ゴムは反発力の高い素材ですから薄ければ薄いだけ着地で跳ねにくいタイヤになると言えます。
これだけ聞くと大径ローハイトホイールに中空ペラが最強に聞こえると思いますが、実はデメリットもあります。
これもすごく単純な話なんですが、タイヤが薄ければ薄いだけ耐久性が低くなります。
また、薄いタイヤで受け止めきれない着地の衝撃は全て車体が受け止める事になります。
マシンが跳ねにくくなる一方、マシンが破損しやすくなるのです。
外見的な破損ならパッと見で分かるのですが、実は負荷が集中しやすいのはマシンの内部パーツだったりします。
具体的に起こる不具合としては「ギア欠け」なんかが代表的です。
マシンがコースアウトして、急いで拾ってみたらどうやら大丈夫そう。
もう一度そのままコースインしたらなんか変な音がしてマシンが遅い…なんて事になったらギアが欠けている場合があります。
これは着地やコースアウトの衝撃で常に噛み合わされているギアに負荷が集中し、プラ製のギアが耐えられずに欠けてしまうケースです。
コースアウトの場合は仕方ありませんが、あまりにタイヤを薄くすると走行中の着地の衝撃によってギアが欠ける事があるのです。
タイヤで衝撃を吸収出来ず、マシンそのものに負荷がかかってしまうんですね。
そうすると、コースアウトや普通にコースを走っていてジャンプ→着地した瞬間にマシンから異音がしたり突然遅くなったりします。
そうなったら一度マシンを分解し、中身をチェックしてみましょう。
また、タイヤで衝撃を吸収しないのでホイールに負荷が集中して歪んでしまったり壊れてしまったりする場合もあります。
そうなったらホイールを交換するしかありません。
こんな具合に、それぞれメリットとデメリットがあります。
軽さと耐久性、跳ねにくさなどのバランスを取ると「大径ホイール+ペラタイヤ」の採用率が高いのも納得です。
コースとの相性
破損しやすいかどうかに関してはコースとの相性もあります。
大きいジャンプがたくさんあるコースではマシンに衝撃が加わりやすいのである程度の耐久性は欲しいところ。
逆に大きなジャンプがほとんど無く、フラットに近い立体コースであればそこまで気にしなくてもマシンは破損しづらいです。
このあたりは実際にコースを確認し、適切なタイヤを選ぶ必要があります。
コースに行く時はそれぞれのタイヤを持って行き、コースレイアウトによってその場でセッティングするのがオススメです。
いかがだったでしょうか。
中身をどれだけ改造しても、最終的にコースに触れるのはタイヤだけです。
様々なバリエーションのタイヤを用意し、走りの違いを確認してみて下さい。
コースによって適切なタイヤのセッティングをすれば、完走率も上がりタイムも良くなります。
皆さんも良きタイヤライフを!(?)
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました。
ではまた!