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タイヤの加工 いろいろ


こんにちは、兄貴(@ANIKI_hateblo)です。



ミニ四駆のパワーを路面に伝えるタイヤ。


現在のミニ四駆ではいくつか定番のモデルがあり、それぞれ狙っている性能が異なります。


もちろんそれをそのまま使ってもいいのですが、それぞれのタイヤを加工して使うユーザーが数多くいます。

今回はその加工されたタイヤの中でも、サーキットで良く見かけるタイヤについて解説します。



それでは書いて行きましょう。



素材となるタイヤ


加工の前にまず、どんなタイヤを加工するのかと言うお話から。


ここ最近で一番人気なのはこちら。




スーパーハードローハイトタイヤでs


なんだこの値段は!?


すごい値上がりしてるじゃないですかやだー!


定価は¥260ですので、なんとか残っているお店などを探した方が良さそうです…。



で、このスーパーハードタイヤですが、メリットとしては硬いので着地の際に跳ねにくい事。

これは現在の立体シーンでは重要な事で、そのため多くの人が欲しがるのですごい値段に…。


たまにタミヤから再販されるので、タイミングをみていくつか買っておくと安心です。




あと、微妙に見かけるこちら




ちょっと限定ものしかリンクが出て来なかったんですけど、こちらもすごい値段になってますね…。

「ローフリクション ローハイトタイヤ」

と言う物で、上記のスーパーハードよりさらに硬いタイヤです。

あまりに硬く、グリップが無いのでタミヤも前後輪どちらかへの使用を推奨しています。

個人的にはFM系シャーシなら後輪、それ以外は前輪にセットするのがオススメ。


中径ホイールサイズでメチャクチャ硬いので、大径ホイールに履かせるのは結構大変です。

お湯に浸けながら揉むと多少柔らかくなるので、そのまま無理に履かせないようにしましょう。

最悪途中で千切れてしまいます。恐ろしや。


12月に再販されたので、試しに1セット持っておくといいと思います。

なんとか売っているところを探したいですね。



私も台湾限定の怪しいヤツを1セットだけ所持しています。(オークションで入手しました)



他にもスーパーハードよりも少し柔らかいハードタイヤを加工して使う人もいます。

私も「サンダーショット ブラックSP」に付属の物を加工して使っています。





タイヤの加工

さてさて、それでは主なタイヤの加工バリエーションを見て行きましょう。



まずは良く見かけるコレ。

【ペラタイヤ】



加工方法は色々ですが、要するに薄いタイヤなので削れればOKです。

私の場合はノギスで計測しながらひたすらヤスリで削ると言うアナログな方法で作ります。
専用工具が欲しい…。


タイヤそのものの厚みは1.5〜1.7mm程度にする事が多いですね。


さて、ペラタイヤのメリットですが、まずは良く知られているように跳ねづらくなる事。

これはタイヤの厚みを薄くする事でタイヤゴムの反発力が弱まるためで、極論すれば薄ければ薄いほど跳ねづらくなります。


しかしあまりに薄くするとタイヤそのものの耐久性の問題も出て来ますし、「タイヤの反発力が弱まる」と言う事は「タイヤが衝撃を吸収しなくなる」と言う事でもあります。


つまりは着地などの衝撃をマシンが受け止める事になるので、あまりに剛性の低いマシンだとダメージに耐えきれず、破損します。


またもう一つのメリットとして、軽くなる点が挙げられます。

タイヤのゴムはホイールのプラに比べて重く、特にスーパーハードやローフリクションは結構重い部類に入ります。


なので、同じ直径ならば「中径ホイール+ローハイトタイヤ」よりも「大径ホイール+ペラタイヤ」の方が軽く仕上げる事が出来ます。




タイヤ・ホイールの軽さは人間で言えば靴の軽さと同じなので、軽い方が運動性に優れる事になり、単純にマシンを速くしやすくなります。





これら2点が大まかなペラタイヤのメリットです。





【ハーフペラタイヤ】



先程から画像の使い回しが激しいですが、上記のペラタイヤの幅を半分にカットした物です。

私のマシンでの採用率が高いので、ブログにも割と登場してます。


メリットとしてはペラタイヤに比べ接地面積が小さくなるのでグリップが落ち、旋回性が上がる事と、単純に軽くなる事です。


グリップに関してはマシンとコースとの相性もあるのでその時によって有用な場合とそうでない場合があります。

すごくキツいバンク(登り坂)がある場合など、4輪まとめてハーフペラにしてしまうとグリップ不足で登り切れない時があります。


なので前後輪どちらかだけハーフにする事もあり、私の場合前輪への採用が多いです。

また、スーパーハードでハーフにするとどうしてもグリップが足りない感があるので私はハードタイヤでハーフを作る事が多いですね。


ハーフペラタイヤを作る場合、私は実際にコースに接地する幅を4mm程度で仕上げる場合が多いですが、タミヤのルールでは

「タイヤの幅は8mm以上」

と決まっているので、タイヤ全体で8mmになるようにしなければなりません。


なので、「ダミータイヤ」と呼ばれる実際には接地しない箇所を作り、タイヤ幅の調整をします。

このダミータイヤは人によって材料や作り方が異なりますが、私の場合は加工が簡単なので中空ゴムタイヤを使います。




コイツをマシンやリューターにセットし、カッターなどで切ると簡単にダミータイヤが作れます。


このため、ダミータイヤをたくさん作るとこの緑のホイールが家に大量に余ります。


ダミータイヤの作り方の詳細についてはまた別の機会に。


人によってはスポンジタイヤを加工する人もいるようです。



縮みタイヤ


10年くらい前に私がミニ四駆に復帰した時は、タイヤのグリップを落とすのにタイヤを干してました。

紫外線でゴムを劣化させてグリップを落としていたんですね。


しかし最近のミニ四駆のタイヤは成分が昔の物と異なるらしく、干してもあまり劣化せず、グリップも落ちません。


なので別の手段として「縮みタイヤ」と呼ばれる手法が考案されました。


やり方をご紹介します。


①大きめのビンにライターオイルやパーツクリーナーを入れる


②加工したいタイヤを入れる


③一日程そのまま待つとタイヤが膨らんで大きくなるので取り出す


④そのまま一日程乾燥させる



以上で縮みタイヤの完成です。


乾燥させると元の大きさより一回り小さくなります。

ホイールに装着する際はお湯で温めて揉みほぐしながら装着すると上手く作業出来ます。


加工前に比べてグリップが落ちるのと、スーパーハードローハイトタイヤの場合は若干厚みも変わるので上手く調整して使って下さい。


基本的に前後輪どちらかに履かせるのが一般的で、FM系シャーシは後輪、その他は前輪に使う事が多いです。

ローフリクションタイヤの場合と同じですね。


グリップを落とす事でカーブを抜ける速度を向上させる効果があります。




最近サーキットで見かけるのはこのくらいでしょうか。


どの加工も慣れればそんなに難しくないので、作ってみるといいと思います。


ペラタイヤ関連の作り方は、また別の記事で詳細をお話したいと思います。





今回はここまで。




最後までお読み頂きありがとうございました。


ではまた!