二重ベアリングやろうぜ!
こんにちは、兄貴(@ANIKI_hateblo)です。
ミニ四駆の軸受けにローラーにと大活躍のベアリングたち。
ローラー用として850や9mm、13mmのベアリングを使う時、基本的には付属するブッシュや、ブッシュにネジが切られた物を使うと思います。
タミヤ 【ミニ四駆】HG ネジ付きベアリングブッシュセット【ミニ四駆特別企画】 |
↑こんなの。
もちろんそれでも大丈夫、むしろそれが正しい使い方なのですが、この「専用のブッシュを使うベアリングたち」は一手間かけてやると性能が上がります。
今回はその一手間、「二重ベアリング」についてのお話です。
それでは書いて行きましょう。
二重ベアリングとは
その名の通り、ベアリングを二重にする改造です。
メリットとしては、外部と内部のベアリングがそれぞれお互いを補完し合うため、回転性能が非常に良くなる事。
また、意外と大きくて邪魔になりがちな9mmベアリングなどの専用ブッシュを使わずに済む事です。
何かのトラブルで片方のベアリングが回らなくなってしまっても、もう片方のベアリングがあれば回ってくれる、と言った効果もあります。
デメリットとしては、ベアリングを二重にするため若干重くなる事。
また、ベアリングを2つ用意しなくてはいけないので費用もどうしても高めになってしまいます。
そもそも、二重ベアリング出来るベアリングとそうでないベアリングの違いは何でしょうか。
まずはここでベアリングの外径では無く中心部の「穴径」に焦点を当て、ベアリングの種類を見て行きましょう。
ベアリングの穴
ローラー用のベアリングには、穴の規格が3種類あります。
①2mm穴
この規格は520ベアリングそのものや、中心部に520ベアリングを仕込むタイプのローラーが該当します。
穴径が2mmのため、専用のブッシュで挟んでそのままネジ止め出来ます。
520ベアリングを中心に仕込んであるローラーの代表と言えば19mmベアリングローラーが挙げられます。
ミニ四駆特別企画 19mmプラリング付アルミベアリングローラー(オレンジ)[タミヤ]《発売済・在庫品》 |
リアローラーの定番、19mmプラリングローラーもその一つです。
②3mm穴
AO-1008:830ベアリング2個セット[タミヤ]《発売済・在庫品》 |
こちらはちょっと特殊。
中心の穴部が3mmのベアリングです。
私が知る限り、穴径3mmのミニ四駆用ベアリングはこの830ボールベアリングのみです。
非常に高性能ですが、その特殊さ故に扱いが若干難しいベアリングでもあります。
その性能の高さを生かしてフラットレースのローラーや、フローティングギアのベアリングとして使う事が多いです。
③5mm穴
こちらが今回の主役。
穴径5mmのベアリングたちです。
対象となるのは13mmボールベアリングや9mmボールベアリング、850・950・1050・1150などです。
13mmや9mm、850はまだしも他は限定だったり重くて使い辛かったりでほとんど見る事はありませんね…。
さて、上記のローラーは穴径が5mmです。
19mmローラーの中心や両軸シャーシのカウンターギアで定番の520ベアリング。
実はこのベアリング、外径が5mm なんです。え?知ってた?
つまり二重ベアリングとは5mm内径のベアリングに520ベアリングを仕込むと言う事で、上記内径5mmのベアリングは全て二重ベアリング化出来ると言う事になります。
AO-1012:850ベアリング2個セット[タミヤ]《発売済・在庫品》 |
こちらは850ベアリング。
ローラーとして使うには小さいのであまり馴染みがないかも知れませんが、れっきとしたミニ四駆パーツとしてタミヤから販売されています。
二重ベアリングのやり方
では、実際に手持ちの(錆びてる)13mmベアリングを二重ベアリングにしてみましょう。
必要な物は520ベアリングと13mmベアリング。以上。
で、13mmベアリングの中心に向かって520を叩き込めば完成です。
この時、このまま圧入してもいいんですが、実はこのままだと微妙に固定されていません。
なので、ネジロックで固定しましょう。
ヘンケルジャパン ロックタイト(LOCTITE)ねじロック263(高強度タイプ) 10ml |
こちらはネジロックとして有名なロックタイトの高強度版である263。
私も愛用しています。
ホームセンターなどで入手出来ます。
固定の際、瞬間接着剤などを使ってもいいのですが、ネジロックならばハミ出た分は拭き取ればいいので簡単です。
また、瞬間接着剤と違って乾くまでの時間的猶予があるので、焦らずゆっくり作業出来ます。
1つ持っておくと各部のネジに塗れて重宝しますよ。
塗ると10分くらいで固定は出来ますが、走行させるまでには24時間程度置くと安心です。
圧入の際、重ねてそのままハンマーなどで叩き込んでもいいのですが、もっと穏便にやりたい方はカウンターギアを使いましょう。
こちらの記事で19mmローラーの520を脱着する際に行っていたやり方です。
これなら夜中でも静かに作業出来ますね。
あらかじめカウンターギアとネジ類を用意しておき、ベアリングをセットした状態でネジロックを塗るとやりやすいです。
このまま締め込んで行き、520がちょうど13mmローラーの真ん中くらいに来るように調整して下さい。
そうしたら、ハミ出たネジロックをティッシュなどで拭き取ります。
これで完成です。
ローラーをマシンにセットする際は、520用のブッシュを使って普通にネジ固定出来ます。
で、なんで急にこんな記事を書いたのかと言うと、先日書いたこの記事。
850でフローティングギアを作るには二重ベアリングが必須な事をすっかり忘れていたためです…。
これで安心して続きが書けますね。
単純にローラーを二重ベアリング化しても性能が上がるので、13mmベアリングなどを使っている方は是非試してみて下さい。
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました。
ではまた!