ミニ四駆 定番のセッティング・作例①
こんにちは、兄貴(@ANIKI_hateblo)です。
これまでの記事でとりあえずマシンは組み上がったかと思います。
今回は、ARシャーシを例に
「コースを走るための基本的なセッティング」
についてお話します。
どなたでも組みやすいように、この記事では切削や穴空けなどの追加加工無しで組めるマシンとしました。
工具もドライバーやパーツに付属する簡易スパナがあればOK!
それでは書いて行きましょう。
基本は「たからばこセッティング」
ミニ四駆をセッティングする上で定番とされているものがあります。
名前を「たからばこセッティング」といい、横浜にあるホビーショップ、「たからばこ」で考案されたためこのような呼び名がついたようです。
このセッティングは
「ローラーは105mmいっぱいに広げ、前1段、後ろ2段でマシンを横から見た時に三角形を描くように取り付ける。マシンを横にした時に立つようにする。」
と言うミニ四駆では基本中の基本と言えるセッティングです。
どんなレイアウトのコースでも、この三角形のバランスを調整すればだいたいクリア出来る優秀なセッティングと言えます。
この「たからばこセッティング」にマスダンパーやブレーキなどのジャンプ対策を加えた物が昨今のミニ四駆の基本形となります。
どんなシャーシでも応用が効くので、是非覚えて下さい。
早速パーツを取り付けて行きます。
と、その前に。
今回のベースマシンはこちら。
スペアのキットとして家に在庫があったエアロサンダーショット ブラックSPをチョイス。
強化シャーシに通常のサンダーショットと違うホイール、ハードバレルタイヤなどが付属するお得なキットです。
すでにギアやタイヤ、モーターなどの内部部品は組んでブレークインまで済ませてあります。
ギアは超速ギア、モーターはアトミックチューン2を採用。
内部パーツも特に手を加えず組んでいます。
この素組み状態のマシンにパーツを取り付けて行きます。
シャーシも付属のタイヤも赤いのでメッチャ赤い。
フロントセッティング
まずはフロントからパーツを取り付けて行きましょう。
【用意するもの】
・2段アルミローラーセット
・軽量プラスペーサーセット
・ファーストトライ パーツセット
今回はこの3点を使います。
FRPやネジなどはそれぞれバラで買ってもいいんですが、このファーストトライパーツセットでお得に揃ってしまうため今回はコレを使いましょう。
また、アルミスペーサーより軽いため交換するだけで軽量化出来るプラスペーサーを採用します。
値段がお安いのでオススメ。
予算が無い場合、2段アルミローラーを省いてパーツセットのローラーを使うのもアリです。
まずセットに入っているFRPマルチワイドステーをフロントバンパーに取り付けます。
ネジ穴が合う場所が何ヶ所かありますので、今回は4点ネジ止めします。
使うのはトラスネジ。
別のネジでも長さが合えば大丈夫です。
そして2段アルミローラーを取り付けます。
パーツセットに入っている2番目に長いネジを、フロントFRPマルチワイドステーの外側から2番目の穴に
ネジ→バネワッシャー→平ワッシャー
の順でセットした物を通します。
次に上からFRPを挟むように
平ワッシャー→ベアリング受け→520ベアリング→スペーサー
の順で通します。
さらに上から
2段アルミローラー→520ベアリング→ベアリング受け→ナット
の順で止めます。
そして上からプラスペーサーを通し、最後にパーツセット付属のスタビヘッドを取り付けて完成です。
スタビヘッドはファーストトライパーツセット付属のゴムチューブを使ってネジ込みます。
パーツセット付属のプラローラーを使う場合は、
平ワッシャー→ローラースペーサー→プラローラー→平ワッシャー→バネワッシャー→ナット→プラスペーサー→スタビヘッド
の順になります。
プラローラーを使う際は、ローラースペーサーに薄くグリスを塗るのをお忘れなく。
ネジの余りとスタビヘッドの固定具合を見てプラスペーサーの長さを調整して下さい。
スタビヘッドに2〜3mm程度ネジが入るようにするのが目安です。
これでフロント側が完成しました。
リアセッティング
続いてリア側にもパーツを取り付けて行きます。
【用意するもの】
・ARシャーシ ブレーキセット
・19mmプラリング付きアルミベアリングローラー
これを2セット使うのですが、他の19mmオールアルミベアリングローラー系、19mmプラリングローラー系でも大丈夫です。
ゴムリングの物は速度が落ちますので注意。
外周がアルミそのままの物かプラリングの物を選んで下さい。
また、例によって予算が足りない方はパーツセット付属の19mmプラローラーを使用してもOKです。
(特に19mmローラー系は値段が高いので、後々交換でも問題ありません)
ブレーキセットに関しても、ARシャーシに最初から付属しているスキットバーで代用しても大丈夫です。
しかしそのままだとブレーキの効きが弱いので、別途ブレーキスポンジを用意した方がいいです。
それではマシンに取り付けて行きます。
まずはシャーシに先程のパーツセットに入っているFRPマルチワイドリアステーを取り付けます。
ARシャーシの場合、シャーシに最初からステーがついているので上からFRPを重ねる形になります。
こんな風に4ヶ所止めます。
そのままローラーを取り付けて行くのですが、19mmローラーの場合シャーシに最初からついているリアステーとネジ穴の位置が被ります。
使うのは外側から3番目の穴です。
厚めのステーにネジを通す事になり、少し硬いのでネジ頭を舐めないように慎重に作業して下さい。
パーツセット付属の一番長いネジに、
ベアリング受け→ローラー→ベアリング受け→プラスペーサー→平ワッシャー
の順でFRPの下から通します。
この時、ネジ頭と地面の間が1〜2mm程度になるようにプラスペーサーで高さを調整して下さい。
ホイールが大径か小径かでも長さが変わるので、マシンによって微調整が必要です。
次にFRPの上から
平ワッシャー→プラスペーサー→ベアリング受け→ローラー→ベアリング受け→バネワッシャー→ナット
の順で止めます。
今回は手持ち在庫の関係で上は別のローラーです。
こちらもフロントと同様、ネジの残り長さを見てプラスペーサーを調整して下さい。
これでローラーの取り付けが終わりました。
次にブレーキですが、今回のマシンの場合は取り付け方が二通りあります。
リアステーのこちらから吊り下げる方法と、
シャーシのこの位置に止める方法です。
どちらにしろ、まずはローラーとの干渉を避けるように取り付けしなければなりません。
当たってしまう場合は下側のローラー位置を上げるか、ブレーキとローラーが干渉する部分をニッパーなどでカットする方法もあります。
リアステーから吊り下げる場合、高さを下げ過ぎるとブレーキの効きが早くなり過ぎるため、ジャンプセクションのたびに大幅にスピードダウンする事になります。
また、シャーシに固定する場合は、リアローラーの取り付け位置によってはブレーキが効かず、リアローラーが先に接地する事がありますので注意が必要です。
どちらの方が良いと言う事はありませんので、コースに合わせて高さの調整をしながら走ってみて下さい。
これでひとまず完成!
記事が長くなりましたので今回はここまで。
次は立体コース攻略の要、「マスダンパー」の取り付けについてのお話です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
ではまた!