ミニ四駆 初心者を脱する小ネタ集③
こんにちは、兄貴(@ANIKI_hateblo)です。
今回は小ネタ集第三弾、「貫通ホイール」についてのお話です。
どんな目的でやるのか、どのように作業するのかについて書きたいと思います。
必ずしも全てのミニ四駆に必要な作業ではありませんが、覚えておくと便利だと思いますので解説します。
それでは書いて行きましょう。
貫通ホイールとは
読んで字の如く、「シャフトがホイールを貫通している」状態のホイールの事です。
目的はズバリ、「ホイールを抜けにくくする事」。
特に軸受けに620ボールベアリングを使う場合、620自体の幅が広い事で相対的にシャフトが短くなります。
そのため、通常の軸受けを使う時よりホイールへシャフトが刺さる長さが短くなり、比較的簡単に抜けてしまうようになります。
また、通常の軸受け使用時でもホイールやシャフトの個体差により抜けやすくなる場合があり、そう言った場合にも貫通ホイールが有効です。
抜けやすいホイールで走行させると、ふとした瞬間にホイールが外れ、気付いたら高価な軸受けが無くなってるなんて事も…。
また、外れたホイールがコース上に残り、他のマシンの走行の妨げとなる場合もあります。
ホイールが外れていい事なんて一つもないので、私は手持ちのホイール全てに貫通加工を施してあります。
やり方
では実際に作業して行きます。
今回必要な物は、
・1.8mmドリル
・ピンバイス又はリューター又は電動ドリル
・72mm各種シャフト
の3点。
今回は上記の3点のみでのシンプルなやり方をご紹介します。
もっと精度を出したい場合はボール盤やバイス、または専用のホイールピアッサーなどを使います。
とは言っても難しい事はなく、ホイールにもともと開いている六角の穴にドリルを入れ、そのまま貫通させるだけです。
難しいのは、貫通させる際に真っ直ぐ穴を開ける事。
こればかりはフリーハンドでやる以上、何度も開けて練習するしかありません。
穴が開いたらカッターなどでバリを取り、六角側からシャフトを通します。
入り口にシャフトを当てがい、ドライバの柄などの硬いもので上から軽く叩いて行くとシャフトが貫通します。
その状態で一度マシンやリューターにセットし、回転させてブレがないか、真っ直ぐ穴が開いているかのチェックをします。
曲がっているようならまた別のホイールでやり直しです。
マシンへの取り付け
さて、無事に4本加工出来たらマシンに取り付けて行きます。
ここで必要となるのが、キット付属の物より長いシャフトです。
スーパーX系列を除くだいたいのキットには60mmのシャフトが付属しています。
これよりも一回り長いシャフトが必要なため、72mmの中空シャフト又はブラック強化シャフトを用意しましょう。
スーパーX系列の場合、キット付属のシャフトが72mmのため、それよりも更に長いシャフトが必要になります。
そんなに長いシャフトは通常のパーツでは用意されていないため、少し特殊な方法で入手します。
それがこちら。
1/32 コミカルミニ四駆 パジェロ V6 3500【19023】 タミヤ [T 19023パジェロV6]【返品種別B】 |
このキットに、72mmよりも更に長いシャフトが一本付属します。
そう、1本なんすよ…。
しかも当然のようにこの1本がパジェロの動力伝達の要なので、シャフトを奪うとパジェロは動かなくなります。
悪い大人のアナタはキットを2つ買ってもいいですし、そんなに悪くない大人なアナタはタミヤのサポートからシャフトのみ購入しても良いです。
しかし結論として、スーパーX系列は貫通ホイール超やりにくいと言う事になります。
フッ素コート620を逆向きに使って少しでもトレッド(タイヤとタイヤの幅)を縮めたり、軸受けを入れる場所を少しだけ深くして何とか72mmを使おうとするユーザーもいる様子。
タミヤさん、彼らのために80mmくらいのシャフトを出してあげて下さい…。
実は私も昔はスーパーX系列を良く使っていたのですが、この問題にブチ当たってARシャーシに乗り換えた経緯があります。
さて、そんな訳で標準より長いシャフトを用意したらマシンに取り付けるのですが、ここで一つ注意点が。
ホイールのデザインによっては、ホイールからシャフトがかなり飛び出す事があります。
こうなると単純に危険ですし、「コースを傷付ける恐れがある」としてレース時の車検を通らない可能性が出て来ます。
対策は実は簡単で、要するに危なくないようにすれば良いだけです。
具体的には
・パーツ付属のゴムチューブを被せる
・ピニオンギヤなどでシャフト先端を隠す
・マスキングテープなどを巻く
などが挙げられます。
他にもスタビヘッドを取り付けたり、ホイールからギリギリはみ出ない長さにシャフトを切断しても良いと思います。
私は手軽なのでレース前にマスキングテープを巻く事にしています。
レースの際、自分のマシンをキャッチするのは自分だけとは限りません。
自分はもちろん、人に怪我をさせないようなマシン作りを心掛けて下さい。
さて、これで貫通ホイールの解説は終わりです。
作業に慣れは必要ですが、ホイールが抜けにくくなる事はメリットしかありません。
是非皆さんも挑戦してみて下さい。
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました。
ではまた!