兄貴 is POWER

多趣味な兄貴の趣味紹介ブログ

ミニ四駆 初心者を脱する小ネタ集②


こんにちは、兄貴(@ANIKI_hateblo)です。



さて、マシンを一段階ランクアップさせる小ネタ集第2弾、今回は走りの安定感を向上させる

タイヤ・ホイールの真円化

についてのお話です。お待たせしました

安定性を高めると同時に結果的に速度アップに繋がる作業ですので、詳しくやり方を解説したいと思います。


ただし、今回のやり方はあくまでも私個人の方法ですので、「こんなやり方もあるよ」ぐらいの気持ちで読んで頂けると嬉しいです。



それでは書いて行きましょう。




真円化とは


「タイヤやホイールってもともと丸い形してるよね?真円化って何?」


そう、確かにタイヤやホイールは転がる物なのでもともと当たり前に丸い形をしています。


しかし実はミニ四駆で使うタイヤやホイールはゴムやプラスチックの成型品のため正しい円形になっていません。

正しく言えば、最初から丸く成型されてはいるのですが、プラスチックやゴムが固まる際に収縮し表面がデコボコになってしまうのです。



これを修正し、コースとの接地面積を均一化して安定性を上げよう、と言うのが今回の「真円化」の目的です。


言葉だけ読むと何だか難しい印象を受けますが、本気で超精密にやろうとしない限りはそんなに難しい作業はありません。

(と言うか、本気でやろうと思うとかなり大掛かりな設備が必要になってしまいます)


やり方の解説をしましょう。



用意するもの

  • リューター又は電動ドリル、もしくはいらないシャーシ一台
  • 曲がっていない真っ直ぐなシャフト
  • マシンに装着するホイールとタイヤ
  • ダイヤモンドヤスリ
  • ノギス

ダイヤモンドヤスリと簡単なノギスは100均で手に入ります。

ヤスリはダイヤモンドヤスリ以外にも平ヤスリなら大丈夫なんですが、ホイール・タイヤ共にダイヤモンドヤスリが一番削りやすいように思います。


やり方


まずはホイールから作業します。

曲がっていないシャフトをホイールに真っ直ぐ差します。




リューターやドリル、マシンなどに取り付けます。



シャフトやホイールの回転にブレがあると何の意味も無くなるので、

・シャフトに曲がりは無いか
・ホイールに歪みは無いか
・ホイールにシャフトを真っ直ぐ差せているか
・ホイールとシャフトがブレないようにリューターに取り付け出来ているか

などに注意して下さい。


作業に入る前に空運転しながら、回転がブレるようなら取り付け直すなどして慎重に調整して下さい。


セット出来たら、ホイールを回しながら車体側のリブをガイドにダイヤモンドヤスリで平らに削ります。



この「平らに削る」作業が少し難しく、コツを掴むまで何個かいらないホイールで練習する事をオススメします。

慣れない内は斜めにテーパー状に削れてしまったりします。


少し削るとホイールの樹脂のくぼみ(ヒケと言います)が見えますので、これが無くなるまでヤスリを当てます。



画像だとちょっと分かりづらいですね…。



途中、ホイールの外側と内側をそれぞれノギスで測ると平らに削れているかどうかの確認が出来ます。

慣れるまでは小まめに測りましょう。





ホイールは4個で1セットですから、4つともヒケを無くし、なるべく同じ寸法で仕上げます。


この時、仕上げに表面を粗めのヤスリで荒らしておくとタイヤがズレにくくなります。





これでホイールが完成しました。




タイヤ

次にタイヤの作業をします。


先程仕上げたホイールに、タイヤをセットします。



この時、可能な限りタイヤをホイールのリブに沿うように真っ直ぐセットして下さい。


あとはホイールの時と同様、ヒケが無くなるまでノギスで測りながら削って行きます。

タイヤはホイール以上に真っ直ぐ平らに削る事が難しいので、ゆっくり慎重に作業します。



作業中はゴムの細かい破片が飛び散りますので、マスクや作業メガネを装着する事をオススメします。

また、大きめのビニール袋の中で作業すれば後片付けが楽になります。



作業に使うリューターやドリル、ヤスリの種類によって作業時間はまちまちですが、ゆっくり作業した方がキレイに仕上がるのは間違いありません。

焦らずじっくり削って下さい。



タイヤ・ホイール共に4輪で大きさが揃っていないとかえってマシンが遅くなる事があります。

可能であれば精度の高いノギスを用意し、小まめに測定しながら作業すると失敗しにくいです。



多少タイヤの表面が雑に仕上がっても、コースを走行中にある程度は削れるので問題ありません。

それよりもやはり寸法を重視した方が結果的に速くなる事が多いです。



そのうちお話しますが、この「タイヤを削る作業」をタイヤの厚みが薄くなるまでやると、いわゆる「ペラタイヤ」が出来ます。





今回は作業そのものは削るだけなので簡単ですが、きちんと4輪の直径を揃えるのは少し難しいかも知れません。



何度も練習してコツを掴んで下さい。





と、流れはこんな感じです。



やり方は人それぞれですので、自分がやりやすい方法で作業するのが一番です。


結果的にホイールとタイヤがきちんと円形になっている事が重要なので、やり方を色々試してみるといいと思います。






今回はここまで。


段々と作業の難易度が上がって来ていますので、怪我などされませんよう注意して下さい。


皆さんのマシンのレベルアップのお手伝いとなれば幸いです。




最後までお読み頂きありがとうございました。


ではまた!