ミニ四駆初心者が最初に買うべきパーツ①
こんにちは、兄貴(@ANIKI_hateblo)です。
さて、前回までの記事で愛車は決まったでしょうか。
まずは説明書を良く読んで組み立ててもらえば問題ないのですが、やはり改造してこそミニ四駆と言うもの。(コレクション派の否定はしません)
しかし、マシン同様パーツも膨大な数があります。
どれを買ったらいいか考え過ぎてパーツのゲシュタルト崩壊を起こした方のために、今回から「これを買っておけば間違いねえぜ!」なパーツ達を紹介します。
それでは書いて行きましょう。
内部パーツ編
まずはミニ四駆の内側のパーツから紹介します。
ミニ四駆には「速さ」「安定性」「カッコよさ」の3つのステータスがありますが、その中でも「速さ」のステータスを担う部分が内部パーツです。
裏技的なパーツはありませんが、交換して行くと確実にマシンの走りが変わる部分なので、まずは内部から手をつけて行くと失敗し辛いです。
軸受け
タイヤとホイールを支えるシャフトと、シャーシが接触する部分である軸受け。
ここのパーツの性能はそのままスピードに直結します。
いくつか種類がありますが、悲しい事に基本的に値段と総合性能が比例する部分でもあります。
分かりやすいようにここでは「性能」と「耐久性」で評価しますので、お財布と相談して選んでみて下さい。
それぞれ詳しく紹介します。
- AOパーツ メタル軸受けセット
価格:¥100前後
性能:★★★★☆
耐久性:★☆☆☆☆
お値段がとってもリーズナブルなメタル軸受け。
高い精度で作られており、価格に反して走行性能は非常に高レベルです。
反面、素材が比較的柔らかい金属である真鍮なので、走行しているとシャフトで削れていきガタが出てしまいます。
ここ一発のレースなどに使い捨てで装着するイメージ。
普段はキット付属のハトメだけど、レースではもっと速く走りたい!
でもお小遣い厳しい!!!!
そんな方にオススメです。
- フッソコート 620スチールベアリング
価格:¥400前後
性能:★★★☆☆
耐久性:★★★★☆
こちらも比較的リーズナブルなパーツ。
「ベアリング」と名前が付いていますが、このパーツ自体が回転する訳ではありません。
硬い金属である「工具鋼」にフッソコートを施した物で、穴の中をシャフトが滑る滑り軸受けの一種です。
先程のメタル軸受けも同様で、どちらのパーツも使用の際にグリスを塗る事が必要です。
そこそこに精度は高く、素材も丈夫なため持ちも中々良いです。
しかしフッソをコーティングしている関係上、走行しているとコーティングが剥がれて来てしまうのが難点。
コーティングが剥がれても劇的な性能低下はありませんが、やはり新品状態と比べると劣ってしまいます。
耐久性が高い割に価格が安いため、最初に選ぶ軸受けにオススメです。
また、片軸用のカウンターギアに仕込んでも割と高性能です。
- 丸穴ボールベアリング
価格:¥500前後
性能:★★☆☆☆
耐久性:★★☆☆☆
第二次ブームの頃やっていた方にはお馴染みの丸穴ボールベアリングです。
軸受けと言えばこれか、穴が六角になったパーツを思い浮かべる方も多いと思います。
そんな懐かしさを覚えるパーツですが、実は性能は今一つ。
昨今のミニ四駆では、これを好んで装着する人はあまり多くありません。
その原因はズバリ、精度の低さにあります。
細かい話は省きますが、丸穴・六角共にあえてこれらのパーツを選ぶ利点は少ない、とだけ言っておきます。
このパーツを使うくらいならARシャーシやMAシャーシに付属する低摩擦樹脂の軸受けの方が性能がいい、と言う人もいるほど。
また、性能の割に値段がそこそこするのもマイナスポイント。
私も個人的にあまりオススメしません。
- 620ボールベアリング
価格:¥500前後(1セット2個入り)
性能:★★★★★
耐久性:★★★★★
こちらが大本命の軸受け。
精度・耐久性共に非常に高いレベルのパーツです。
走行性能だけ見るとこのパーツ一択なのですが、個人的に初心者にはオススメしません。
いくつか理由があります。
まず、パーツが2個1セットである事。
つまり、マシン1台分で2セット買わなくてはいけません。
1セット¥500〜¥600ですから、軸受けだけで¥1000程度かかる事になります。
¥1000あれば新しいマシンが買えてしまうので、違うシャーシであったり違うボディを買ってみる方が初心者のうちは勉強になると思います。
また、使い方にクセがあるのもオススメし辛いポイントです。
このベアリングは買ったそのままでは本来の性能を発揮しません。
別の記事で詳しい解説をしていますが、使う前に脱脂と呼ばれる作業をしなくてはいけません。
そのため、パーツ代の他に脱脂のための用品も買う必要が出てきてしまいます。
脱脂についての記事はこちら↓
そしてシャーシに取り付ける際にも工夫が必要になる場合があります。
その他の軸受けに比べ、このベアリングは本体の厚みが厚く、シャーシから少し飛び出る形になります。
つまり、キットに付属するホイールとシャフトではシャフトの長さが微妙に足りず、ホイールが抜けやすくなる場合があります。
これを防ぐために「貫通ホイール」と言う改造をするのですが、これにも必要な道具があり、作業そのものも精度を求められるため初心者には敷居が高いと思われます。
貫通ホイールについてはこちら↓
以上の理由により、非常に性能は高いものの初心者の方にはあまりオススメしないパーツです。
もちろん、最初から使ってみても大丈夫ですが、優先度はあまり高くないパーツだと思います。
シャフト
タイヤとホイールを支えるパーツであるシャフト。
このパーツの精度が悪いと、タイヤの回転がガタガタになりモーターのパワーをロスしてしまいます。
キット付属のシャフトでも悪くありませんが、マシンの走りを向上させたいなら交換すべきパーツです。
長さが60mmと72mmの2種類あり、スーパーXシャーシとスーパーXXシャーシ以外の標準の長さは60mmです。
スーパーX系列以外のシャーシで貫通シャフトをする場合に使うのが72mmです。
そのまま使うのであれば、スーパーX系列は72mm、それ以外は60mmを選んでおけば問題ありません。
- 中空ステンレスシャフト
価格:¥120前後
性能:★★★★☆
耐久性:★★☆☆☆
シャフト自体が中空になっているステンレスシャフトです。
中空構造のおかげで軽く、マシンの加速力向上に効果があります。
シャフトはマシンの足元ですので、軽い靴と重い靴、どちらが走りやすいかをイメージしてもらえると分かりやすいと思います。
同様に、プロペラシャフトを使うシャーシでは中空プロペラシャフトにすると性能の向上が見込めます。
シャフト、プロペラシャフト共に中空構造ゆえにコースアウトなどで曲がりやすいのがネック。
あらかじめ真っ直ぐな中空シャフトを選別して取っておくと、大会に出る際などここ一発で使えて便利です。
- ブラック強化シャフト
価格:¥150前後
性能:★★★☆☆
耐久性:★★★★☆
ノーマルのシャフトより強化された素材で、曲がりに強くなっています。
制御が上手く行かずコースアウトしがちな初心者にオススメのシャフトです。
ステンレス中空シャフトは2本セットですが、こちらは4本セットなのもオススメポイント。
曲がってしまってもスペアがあるのはありがたいですね。
今現在ラインナップのあるシャフトは上記の2種類×長さ違いの計4種類です。
値段も安いので、両方試してみるのもアリだと思います。
ピニオンギヤ
モーターに取り付けるギアであるピニオンギヤ。
第二次ブームの頃は「真鍮ピニオンギヤ」なんかが流行りましたが、現在はもっといいピニオンがあります。
- カーボン強化ピニオンギヤ
価格:¥120前後
ピニオンに関してはこれ一択です。
カーボン混入樹脂で出来ており、軽さと強さを両立させたのがこのパーツ。
カーボン混入のおかげで摩擦抵抗が少ないのもポイントです。
現在では特殊な条件がない限り真鍮ピニオンは使われません。
比較的柔らかい真鍮とはいえ、金属製のピニオンを使うと対応するカウンターギヤが痛んでしまうのも使われなくなった原因の一つです。
ノーマルピニオンから交換すると劇的に速くなる訳ではありませんが、耐久性がかなり違うので早めに交換してしまいましょう。
コースアウトの衝撃などで欠けてしまう事があるので、いくつかスペアを持っておくと安心です。
まとめ
現在売られている各パーツについて解説してみました。
多少でも性能のイメージが分かって頂ければ幸いです。
私が個人的にオススメする初心者向けの内部パーツのセットは、
・フッソコート620ベアリング
・ブラック強化シャフト
・中空プロペラシャフト
の組み合わせです。
ピニオンはカーボン一択で。
ノーマルより耐久性を上げつつ、基本性能を底上げ出来る組み合わせです。
耐久性とコスパ的に無難な組み合わせとも言え、まずはこれらのパーツを試してから他のパーツを購入してもいいと思います。
MSやMAなどの両軸シャーシではプロペラシャフトを使いませんので注意。
パーツの組み合わせはたくさんありますので、自分にベストな組み合わせを探すのもミニ四駆の楽しみの一つと言えます。
是非皆さんも様々なパーツを試してみて下さい。
長くなったので、今回はここまで。
次回はまた別のパーツについてお話します。
最後までお読み頂きありがとうございました。
ではまた!