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ミニ四駆 ローラーベースとは?①


こんにちは、兄貴(@ANIKI_hateblo)です。



どんな趣味にも付きものの専門用語。

例に漏れず、ミニ四駆にもミニ四駆独自の用語がたくさんあります。

全部をまとめて紹介するととんでもない文字数になるので、今後少しずつ書いて行きたいと思います。


その中で、今回は「ローラーベース」と言う用語について解説していきます。

ミニ四駆だからこそ生まれたと言える「ローラーベース」と言う言葉。

どんな意味を持つ言葉でしょうか。




それでは書いて行きましょう。



ホイールベースのお話


まず、実際の車の用語として「ホイールベース」と言う専門用語があります。


この用語はミニ四駆でも使うものですが、つまりはホイールの軸からホイールの軸までの距離の事を指す言葉です。



この「ホイールベース」の長さによって車の特性がある程度決まり、これはミニ四駆でも同じです。

ホイールベースが短かければ小回りが利き、直進安定性が下がります。

逆に長いと直進安定性は上がりますが、小回りが利かなく(旋回性が低く)なります。


この「小回り(旋回性)」と「直進安定性」はトレードオフで、世の中の車は目的に応じて微妙なバランスを考えて作られています。


この「ホイールベース」の概念を、ミニ四駆のローラーの関係に落とし込んだものが「ローラーベース」です。



ローラーベース


具体的には、フロントローラーの軸からリアローラーまでの距離がローラーベースです。


シャーシによって決まってしまうホイールベースと異なり、ミニ四駆のローラーは自由に配置出来るのでローラーベースはある程度任意にセッティング出来ます。


このローラーベースもホイールベースと同じくマシンの挙動に影響するものであり、旋回性と直進安定性のバランスを調整出来ます。


ローラーベースを短くして旋回性を高めればコーナーを抜ける速度が上がります。

また、長くして直進安定性を高めるとコース内でのフラつきを抑えたり、ジャンプの挙動をキレイに出来たりします。


つまりこれは他のセッティングと同じくコース毎に変える必要があると言う事であり、ローラー取り付けプレートを何種類か用意した方がいい理由でもあります。


直線がどれだけあるのか、カーブはどのくらいなのか、ジャンプの直後はカーブなのか直線なのか。

走らせるコースを良く観察して、そのコースに最適なローラーベースを見つけて下さい。


セッティング例


ここで具体的なセッティングを一つご紹介します。

つい最近私が走らせに行った時のセッティングです。


走行したのはいつもの「神奈川レジャーランド厚木店」のコースです。

神奈川レジャーランド厚木店/ゲーセンどっとネット


今回のレイアウトはこんな感じ。



分かりづらい!!!


カーブやジャンプの多い大変テクニカルなコースです。


こんなコースに合わせるなら、私の場合旋回性重視でローラーベースはかなり短くします。



フロント・リア共にタイヤギリギリまで短くしました。




今回のこの新マシンについての詳細はまた別の記事にて。


逆にストレートが多めな場合はこのマシンよりローラーベースを長くします。

私の場合はFM-Aシャーシがそう言うセッティングになっています。




これでもリア側なんかは短めですね。

もう少し長くてもいいかも。


こうして2台を見比べると、同じようなローラーセッティングでもローラーベースがかなり違う事が分かると思います。



どちらもローラー自体はほぼ同じ構成ですが、ホイール・ローラーベース共にかなり違うので全く違う挙動を見せます。



こんな感じでコース毎に変えています。



ローラーベースの変え方の例


色々やり方はありますが、一番簡単なのはローラーを取り付けているプレートそのものの位置を変える事


最近のシャーシであればバンパーにネジ穴がたくさん空いてると思います。

このネジ穴を利用し、プレートの位置を変更するやり方です。


例としてMAシャーシで見てみましょう。



フロントバンパーにはこれだけ沢山のネジ穴が開いてます。



プレートによって穴の位置は違いますが、私のフロントプレートの場合はここに対応しています。



そうすると、バンパーの取り付け位置を変えるだけでローラーベースがこれだけ変わります。




リアの場合も同様で、前後させればそれだけでローラーベースが変更出来ます。



自分の手持ちのプレートがシャーシのネジ穴と合わない場合は方法が2つあります。


①他の対応するプレートを買う

②ネジ穴の位置に対応するようにプレートに穴を開ける


どちらを選んでもいいと思いますが、②の場合は位置をしっかり決めて正確に穴を開けないとプレートの強度が下がったり、取り付けがナナメになってしまったりします。

ボール盤などの比較的大型な電動工具があれば精密な加工が出来ますが、セッティングのバリエーションの事を考えても何種類かプレートを用意するのが無難です。




いかがだったでしょうか。


ローラーを変えずとも走りを変化させられるローラーベース。


コースに合わせてアレコレ考えるのも楽しいので、少しだけ意識してセッティングするとマシンのレベルが上がるかも知れません。



次回はより詳しくローラーベースとコーナーの抜け方についてのお話をしたいと思います。




今回はここまで。




最後までお読み頂きありがとうございました。


ではまた!