ちょっと詳しいローラーのお話
こんにちは、兄貴(@ANIKI_hateblo)です。
あまりにも膨大な種類があり、どうしたらいいか分からなくなりやすいパーツであるローラー。
前回「実際にサーキットでみんなが使ってるやつ」については簡単にお話しました。定番3種。
実際あの3種類があれば割となんとかなるんですが、そもそもあの3種類、共通点がある事にお気付きでしょうか。
今回はその辺も含め、前回よりちょっとだけ詳しくローラーのお話をします。
それでは書いて行きましょう。
材質による違い
いきなり難しそうな見出しですが、なんの事はありません。
「プラ」か「金属」か、大きく分ければ2種類だけです。
それぞれ解説します。
- プラ製ローラー
【メリット】
・軽い
・安い
・摩擦抵抗が少ないのでカーブが速い
・カラーバリエーションが豊富
【デメリット】
・柔らかいので耐久性に難アリ
・回転性能そのものが悪い場合がある
・摩擦抵抗が少ないのでカーブで踏ん張れない
ざっくりとこんな傾向のパーツです。
とにかく安く、軽く、キットにも付属してるので最初にお世話になる方も多いと思います。
回転性能の話は、ローラーの軸にボールベアリングが圧入されているか否かでほぼ決まるので、圧入されている事の少ないプラローラーはどうしても性能が微妙になりがちです。
摩擦抵抗は走行性能の安定性のトレードオフなので、どのバランスのローラーをどこに配置するかでカーブの走り方が変わって来ます。
プラローラーは金属製のローラーに比べて柔らかいので、コースのフェンスに食い込んでマシンを支える事には向きません。
つまり、フロント側にプラローラーを着けるとマシンを抑える力が足りず、コースアウトしやすくなります。
金属製ローラーと比べると性能が今一つなので積極的に使う事はあまりありませんが、使うならばリア側がオススメです。
また、通常のプラの物より低摩擦樹脂製のローラーの方が性能がいいです。
ミニ四駆パーツ 低摩擦プラローラーセット(再販)[タミヤ]《取り寄せ※暫定》 |
ベアリング禁止ルールでのレースなど、特殊な条件下では活躍するパーツですね。
- 金属製ローラー
【メリット】
・回転性能が良い
・頑丈で耐久性が高い
・物によってはローラーのエッジがコースのフェンスを噛むので安定してカーブを曲がれる
【デメリット】
・高い
・重い
・物によってはサビる
・物によってはフェンスを噛むので重い走りになる場合がある
こんなところです。
耐久性がプラ製とは比較にならず、長く使えるので考え方によっては安い場合もあります。
前回紹介した3種類のローラーも全て金属製です。
あの3種類は全て「噛まない」ローラーで、高速でコースを走り抜けるマシンを組みやすいチョイスと言えます。
また、3種類共にボールベアリング(圧入)である事も共通点となっています。
ちなみに「噛む」ローラーは、代表的な物で
・9mmボールベアリング
・850ボールベアリング
の2種類があります。
限定販売された物を含めれば他にもありますが、現行で安定して入手するとなると上記2種類がフェンスへの食い付きが強めなローラーです。
(限定販売品:730ベアリング、10mmボールベアリング、軽量2段アルミローラーセット等)
マシンを抑えてくれるのは良いのですが、どちらもローラー自体の径が小さいのでコースの継ぎ目などに弱いのがネック。
ジャンプなどでコースの中でマシンが暴れる現在のシーンでは、「噛む」事がコースへの引っ掛かりの原因となる事もあるのであまり使われていないのが現状です。
コースに引っ掛かるとどうなるか?
もちろん、コースアウトします。
一方、「噛まない」ローラーはその他の金属ローラー、と言う事になります。
また、金属ローラーの中でも周りがプラスチックのローラーもあります。
ミニ四駆 GP.426 19mmプラリング付アルミベアリングローラー(ディッシュタイプ)【新品】 グレードアップパーツ 改造 |
こちらのパーツが代表的。
このローラーは、ベアリング圧入による回転の滑らかさと、プラリングによる摩擦抵抗の少なさを両立させたパーツです。
リア側に着けるとバランスの良いセッティングにしやすいです。
しかしプラなので、使っているうちに削れてしまうのが難点。
削れてしまうと直径が変わってしまうので、セッティングが崩れる恐れがあります。
セッティングが崩れるとどうなるか?
もちろん、コースアウトします。
価格は高いですが、消耗パーツと割り切って使う必要があるローラーですね。
ともかく、現在のレースシーンでは金属ローラーがメジャーである事は間違いありません。
プラローラーが悪い訳ではないのですが、プラスチック故の寿命の短さと回転性能の悪さがあまり使われていない理由だと思います。
まとめると、
・ローラーには「噛む」ものと「噛まない」物があり、コースやマシンによって使い分ける
・現在は「噛む」ローラーは様々な理由により主流ではない
・プラローラーはどうしても性能が金属製に勝てないので、メジャーなのは金属製ローラーである
・ぶっちゃけ前回の3種類のローラーがあれば割とマジでなんとかなる
(身も蓋もない締めになってしまった…。)
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました。
ではまた!