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ミニ四駆復帰組が知っておくべき変化①


こんにちは、兄貴(@ANIKI_hateblo)です。




みなさん、ミニ四駆ってやった事ありますか?



私くらいの世代の方だと小学生の頃なんかに「爆走兄弟レッツ&ゴー」がブームになり、手にした事がある方も多いのではないでしょうか。



うーん、懐かしい。



実はそのミニ四駆が今また新しい盛り上がりを見せており、昔子供の頃にやっていて、今大人になって復帰される方が増えているんです。




今日はそのミニ四駆


第二次ブームから現在にかけて変わった事


についてお話しします。



特に私のように第二次ブームを経験し、大人になってから復帰される方のお役に立てば幸いです。

果たして何番煎じか分かりませんが…。




あまり細かく書くと長く読みづらい記事になるので、今回は項目を2つに絞ってお話しします。





それでは書いて行きましょう。



ジャンプするようになった


おそらく、一番の大きな変化はコレです。
順を追って説明します。


以前のジャンプ要素


それまでのミニ四駆では、コースアウトする原因のほとんどがレーンチェンジと呼ばれるセクションにありました。



レーンチェンジとはミニ四駆のコースの内側と外側を入れ替える機構で、一般的に外側から内側に向かって(内側から外側の場合もアリ)立体に交差するようになっているセクションです。


画像のクロスしてる部分です

このセクションによってコースの内側と外側での走行距離の差を無くし、フェアな条件でレース出来るようになっています。


ここが立体になっているが故に、過度なスピードや不適切なローラーセッティングで突入するとそのまま飛び出してコースアウトするポイントとなっていました。


言うなれば元祖ジャンプセクションですね。


しかし、逆に言えばレーンチェンジさえクリアしてしまえば他はほとんどコースアウトの危険は低いコースレイアウトでした。



進む合理化


その結果、大会などで優勝するためにはより軽量でより高速なマシンが必須となり、良くも悪くもミニ四駆の合理化が進んでしまいました。


ユーザー間の研究が進み、必然的に勝てる条件も狭まって行きます。


当然のように似たような仕様のマシンが増えて行き、しかしその仕様のマシンは子供達がそう簡単に作れるような物では無くなってしまいます。



・バンパーを正確にカットし、自分で新たにFRPプレートを組み合わせて接着して頑丈なバンパーに作り変える。


・ローラーを固定するための軸として、バンパーに垂直に穴を開けてネジより丈夫なモーターの軸(モーターピン)を圧入する。
(モーターピンはモーターを分解する事で入手します)


・レギュレーション(公式ルール)限界の数値までタイヤを重ねて大径化し、さらに限界の幅まで正確に削る。



などなど、一例を挙げても大人でも正確に作るのは難しい内容です。


(イメージしにくいと思いますので、気になる方は「ミニ四駆 井桁」で画像検索して頂くと当時のマシン達の鱗片を見る事が出来ます)




更にはシャフトやモーター等パーツの選別に始まり、ボール盤や旋盤などの大型電動工具の使用、バッテリーのマッチングや電圧管理など、とても「子供の遊び」と呼べるものでは無くなってしまいました。



自由なセッティング・自由なマシン作りが魅力であったミニ四駆はどこかへと姿を消し、大人達が湯水のようにお金を使い、0.1mm、0.01mmを競う競技へと変化したのです。




この変化そのものは私自身は否定しません。(私も実際に作っていました)



しかし、子供達は確実に離れて行ってしまいました。




タミヤの対策


事態を重く見たタミヤは、公式大会での大幅なコースレイアウトの変更を決定します。


それが、「立体」と呼ばれるジャンプセクションを追加した現在のコースです。


レーンチェンジとは別に、「積極的にジャンプさせる」と言うこれまでになかった要素を追加する事で、画一的になってしまったマシンセッティングへ一石を投じる事に成功します。


その結果、以前のような画一的なマシン達は息を潜め、レーサー達が試行錯誤を繰り返しながらこれまでと全く違うマシンを模索して行く事となります。


反対に、それまでのコースは「フラット」と呼ばれる事になりました。

今でも一部の愛好家がおり、猛者達がカリカリにチューニングしたマシン達を走らせています。



公式大会で使えるモーターが増えた


次の大きな変化といえばこれです。


以前のミニ四駆では、公式大会で使えるモーターの種類が4種類でした。


・ノーマルモーター
・レブチューンモーター
・トルクチューンモーター
・アトミックチューンモーター


現在では上記に加え、


・レブチューン2モーター
・トルクチューン2モーター
・アトミックチューン2モーター
・スプリントダッシュモーター
・パワーダッシュモーター
・ハイパーダッシュ2モーター
・ハイパーダッシュ3モーター
・ハイパーミニモーター
・ライトダッシュモーター


の使用が認められるようになりました。(タミヤ ミニ四駆公式競技会規則 2017年改訂版より)


かなり増えましたね。順番に説明しましょう。




新たなモーター

レブチューン2モーターなどの「チューン2系モーター」は、以前のチューン系モーターのアップグレード版だと言えます。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

タミヤ 【ミニ四駆】 GP486アトミックチューン2モーター
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現行で販売されているのはそれぞれ「2」版です。


微妙な仕様変更があり、以前のモーターと比べそれぞれ走り方が少しずつ変わっています。




また、「スプリントダッシュモーター」「パワーダッシュモーター」などは耳馴染みがないと思いますが、どちらも比較的新しいモーターです。


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タミヤ 【ラジ四駆】 スプリントダッシュモーター
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高回転型のスプリントダッシュモーターはレブチューンモーターの、トルク型のパワーダッシュモーターはトルクチューンモーターの上位版となります。


どちらも公式大会で使用出来るモーターの中ではトップクラスの性能を誇ります。



ハイパーダッシュモーター系はスプリント、パワーに比べるとやや落ち着いた性能のモーターですが、やはりチューン系モーターと比べると段違いの性能を有します。


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タミヤ ミニ四駆 ◆ハイパーダッシュ3モーター J−CUP 2017
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こちらは2017年の限定品。青いラベルがカッコイイ!


ライトダッシュモーターはハイパーダッシュモーターよりさらに落ち着いた性能で、チューン系モーターの少し上の性能といった印象です。





なおリストには名前があるものの、ハイパーミニモーターは現在販売されていません。



モーターの落とし穴


ここまで読んで、

「あれ、性能がトップクラスならスプリントかパワー使ったらいいだけなのでは」

と思った方も多いと思います。


しかしそう簡単ではないのがミニ四駆



ここで思い出して頂きたいのが、現在の要素である「立体コース」。



そう、大小様々なジャンプ台がコース上に存在します。


有り余るパワーとスピードは、制御出来れば強い武器となりますが、少しでもセッティングを間違えるとそのままコースアウトに直結します。


特に立体では、コース側が意図的にマシンを飛ばそうとしてくるので、その制御は困難を極めます。


速すぎるスピードは結果として多くのコースアウトを生むだけとなり、いきなりマシン破損へと繋がります。




さらに、速いモーターには代償も存在します。

具体的には電池の消費が多い事と、マシン負荷の高さがあります。


つまり、使いこなすためにはモーターのスピードによる負荷に耐えられるだけのマシン(と沢山の電池)が必要であり、「速いモーターを積めば大会で優勝出来る」ようなものではない、と言う事です。



このあたりが、ミニ四駆が奥深く面白いところだと個人的には思います。


まずはチューン系モーターを使いこなし、次にスプリントなどに比べるとマシンへの負荷が少ないライトダッシュやハイパーダッシュ、最後にスプリント、と言った具合にステップアップするといいでしょう。



また、コースレイアウト的にスプリントでは速度が出過ぎて完走出来ないなんて事もありますので、モーターはある程度種類を持っておくと便利です。




記事が長くなりましたので、今回は「ジャンプ」と「モーター」についてのお話しで終わりにしたいと思います。



次回はまた続きからお話しします。



最後までお読み頂きありがとうございました。


ではまた!